ラパ・ヌイの守り神  
「モアイ Moai」

mo = 「未来」の意味、
ai = 「生きる」の意味、
moai = 「未来を生きる」

一体のモアイ像を正面から写した画像

ラパ・ヌイ =
「大きな島」の意味

 日本では「イースター島」で知られる南米チリ領「ラパ・ヌイ島」。
チリから西方約4,000キロ彼方の太平洋上、まさに絶海の孤島である。

その大きさは瀬戸内小豆島とほぼ同じ大きさで、かつてポリネシア系
の先住民が居住していた。

 

イースター島の地図
 
モアイ像の群れと青空の画像
 

作り続けた800年

先住民たちは、約十世紀ごろより巨大な石像を作り始めたが、
最大90トンにも達する巨大な石像を含め、約1千体も造られた。

 
この石像は「モアイ像」と呼ばれるが、ラパ・ヌイの文明は深刻な
環境破壊と部族紛争により文明そのものが消滅してしまい、モアイ
の真の意味や役目は未だ解かっていない。

 
だがモアイ像が「アフ」と呼ばれる石の祭壇に祭られていたため、
部族の祖先を守る「守護神」であったともいわれている。

青空の下で十数体のモアイ像が並んでいる画像

やがてモアイ像の役目が伝承から消え去り、「過去」を失った今もなお
数百年の風雨に耐え続け、「ラパ・ヌイ」の地にそびえ立つその姿は、
まさに「moai = 未来を生きる」の意味そのものを体現しているのである。

夕日に立つモアイ像の群れ